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症例:肺腫瘍

症例:肺腫瘍

肺腫瘍において、肺以外にできた悪性腫瘍の肺への転移が一般的であり、
肺から発生する原発性肺腫瘍は転移性と比べ少ないと言われています。
肺を原発とする腫瘍では肺腺癌、扁平上皮癌など、悪性であることがほとんどです。
肺腫瘍の初期症状としては咳が認められます。
腫瘤が大きくなり胸腔内の他の臓器(食道や健康な肺など)を圧迫すると、
呼吸障害や食時直後の嘔吐が見られることがことがあります。
診断の第一段階はX線検査ですが、小さな腫瘍では写らないため
CT検査(外部検査)をご提案することもあります。

犬猫の肺は7葉に分かれており、
原発性の肺腫瘍は肺の一カ所に孤立して発生することが多いため、腫瘍のある肺葉ごと切除します。
転移性肺腫瘍では複数の肺葉に発生する傾向があり、
腫瘍の数や発生場所によって外科的切除が困難な場合、
抗がん剤治療や放射線治療を行うことがあります。

腫瘍
左肺の後葉に腫瘤陰影があります。
腫瘍
切除した腫瘍(黄丸)と肺
腫瘍



肺切除後の腹腔内
緑丸:肺の根元を糸で結び、切除
青丸:正常な肺